三連休日記 金

 たぶん3ヶ月以上前から、mixiで「友達がほしい」「誰か遊んで」という心からの叫びを、深刻すぎてもう誰もコメントを書ける空気じゃなくなるくらいの本気さで書き続けていたんだけども、ついに先週の木曜に友人のI(男)(つうか今後出る名前は全て男)から「遊んでやってもいいよ」(原文まま)という、内容は有難いんだけどなぜか釈然としない書き込みが入ったのであった。まあ僕としても遊びたくて仕方ないお年頃だったので、トリュフを発見した豚を想起させるほどの勢いで食いつき、早速翌日の金曜に遊ぶことに決定した。
 そして金曜。起きたら「なんか外に出るのめんどいな」という思考に脳が支配されており驚いたが、しばらくボーッとしていたらIから電話がきたので観念して出た。具体的に何をするか、人と遊んだ記憶が少なすぎるせいで一向に思いつかなくてどうしようと思っていたところ、Iが言うには部屋探しをしたいとのこと。なにやら今自分が住んでいる場所のすごい近く(隣の駅とか)に引っ越すつもりらしい。なんだこいつもしかして俺のこと好きなんじゃねーの?そう思うと「遊んでやってもいいよ」という高圧的な言い方もラブコメにありがちな照れ隠しに見えてくるから不思議だ。でも一番不思議なのは自分の脳だと気づいたので、普通に部屋探しをした。詳しく書くと当人に怒られるかもしれないので書かないけども、結構無茶な条件だったのにそれより安い値段で割と簡単にいい部屋が見つかってビックリした。というより今思うとあの感情は驚きというより敵意だった気がする。場所が近いだけにIの満足げな顔が癇に障る。幽霊出ろ。
 んでもって(残念ながら)無事に部屋探しが終了。僕もデブだがIもデブなので、ここで当然のごとく焼肉を食いに行こうという話になった。でも2人で焼肉ってのは無しだと意見が一致したため、KさんとPを呼び出す。Kさんはたぶん同い年なんだけど、様々な局面で完敗しているため、どうしてもさん付けをしてしまう。一方のPはラーメンを食べたあとなのに呼んだら来たほどの豪傑。最近気づいたところによると、丸顔の南米人はまず間違いなくPと顔が似ている。まあそれはどうでも良かったので、ちょっと遠いけどレバ刺しがうまいと評判の、南阿佐ヶ谷にある大田屋(テジョン屋)http://www.e-oyako.com/cgi/shopdb/shopdb.cgi?METHOD=show&ID=1169まで出陣してきた。で、結論から言うとヤバい。うまい。最近うますぎるものを食うと笑ってしまうんだけども、ここのレバ刺しには爆笑した。もはや切り身ではなく塊で食べたい。美味しんぼで読んだところによると、中国人は「体の悪い部位と同じ場所を食べるといい」などと言っているらしいので、これでもう脂肪肝も糖尿も怖くなくなった。無敵。もちろん肉自体もチヂミも旨いしサラダすら旨い。満腹になるまで食ったら一人8000円とかそういうちょっと心臓がキュッとする金額になったけど後悔はしなかった。
 その後4人でI家に戻り、「賭け桃鉄」という、純粋な小学生だったころは思いもつかなかった真剣勝負を徹夜で行ったのだが、それについては次回。一言だけ書いておくととんでもないことになった。